2025年05月20日 18:36
美術団体「二紀会」長崎支部展を開催 30回の節目に「平和」テーマの力作も【長崎市】
二紀会の長崎支部展が20日から県美術館で始まりました。
今年は30回目の節目で、平和をテーマにした作品も並びます。
油絵の具で緻密に描かれた樹の幹の断面。
20日から始まった二紀会長崎支部の作品展、美術団体「二紀会」の長崎支部の会員や一般の作家の作品65点が展示されています。
こちらは全国の公募展「二紀展」で2024年、新人奨励北原賞を受賞した赤間龍太さんの作品です。
大地を踏みしめる足元に着目、人間の歩みを表現しました。
今年は長崎支部展として30回目の節目を記念して、特別コーナーも設けられ、「平和」をテーマにした作品も並んでいます。
加野尚志さんは今回初めて浦上天主堂を題材に作品を手がけました。
二紀会長崎支部委員 加野尚志さん
「怒りとか悲しみは当然あるけど、画面に出さずに表は穏やかな作品に仕上げたいと思って」
加野さんが長年モチーフにしてきた花も描くことで「生命の輝き」を表現しました。
この他にも20代から80代が、それぞれの感性と自由な作風で描いた作品を見ることができます。
二紀会長崎支部長 柏本龍太さん
「表現の絵具の厚みとか、見る角度によって印象が違うし、現場に来て確認してもらって鑑賞してもらえたら」
二紀会長崎支部展は県美術館の県民ギャラリーで5月25日までです。
毎日、ギャラリートークも予定されています。