ホームニュース「秋の叙勲」で県内60人が晴れの栄誉 長崎くんちの衣裳で知られる「長崎刺繍」唯一の職人は 「いいものを作りたい、ともかくいいものを」

「秋の叙勲」で県内60人が晴れの栄誉 長崎くんちの衣裳で知られる「長崎刺繍」唯一の職人は 「いいものを作りたい、ともかくいいものを」

2026年11月03日 18:34

優れた功績を収めた人などに贈られる「秋の叙勲」の受章者が発表され、県内では60人が晴れの栄誉に輝きました。

このうち、旭日双光章を受章するのは長崎刺繍の職人、嘉勢 照太さん75歳です。

長崎刺繍は中国と日本の特徴をあわせもつ美術工芸で、立体的な刺しゅうが独自の躍動感を生み出します。

嘉勢照太さん
「(昔の作品は)職人の無意識の意思が見える。非常に高度な感覚は宮大工に近い。そういう感覚が随所に見られる」

刺しゅうの道に入って44年。県指定の無形文化財「長崎刺繍」の技を受け継ぐ唯一の職人です。

嘉勢さんはこれまで長崎くんちの衣装などの制作や修繕を数多く担ってきました。

こちらは万屋町の傘鉾の垂「魚づくし」です。

江戸時代後期に誕生した逸品で、嘉勢さんは平成の復元を担当。

28の魚介類の刺しゅうを14年かけて刺し、約180年のときをつなぎました。

嘉勢照太さん
「くんちの仕事は非常にありがたくてそれ以上の仕事はない。うれしい。みんながくんちを一生懸命やろうという気持ちもそれが僕を支えてくれて」
「昔からそうだが、いいものを作りたい。ともかくいいものを」

過去の職人に負けない作品を。

嘉勢さんの制作意欲はますます高まっています。

嘉勢照太さん
「精いっぱいやっている。(かつての職人に)近づけたからこそ、ここまで来られた」
「それが原動力でもうちょっといいものを。もちょっといいものと、ついつい何十年にもなってしまった」
「令和の世界の100年後『令和のもいいね』というものにならないとだめ。それを作ろうと思っている」

このほか県内からは優れた功績を収めた人に贈られる旭日章に30人、長年公務につき成績をあげた人に贈られる瑞宝章に29人が選ばれました。

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