2025年04月25日 11:43
産学官トップが集う「長崎サミット」 ベイエリアでの脱炭素推進へ新組織を提案【長崎市】
県内初の夜間学級が佐世保市に開設されました。
様々な事情で集まった生徒20人が新たな学校生活をスタートさせています。
学校が目指しているのは「誰ひとり取り残さない教育」です。
今週月曜、教室に集まったのは10代から80代までの20人、不登校で学校に行けなかったり、さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人たちです。
昼間部の中学校と同じ内容の授業を受けます。
田中敬男さん、85歳。
もう一度学び直したいという意欲を胸に入学を決めました。
幼い頃に母を亡くし、勉強も好きではなかったという田中さんは、中学を卒業すると家を飛び出すように東京へ働きに出ました。
田中敬男さん
「教育の基礎ができていないことは非常に不都合、ずいぶん苦労した。 もう少し勉強しようと思っていたらたまたま無償で夜間学級があると」
佐世保市教育委員会 陣内康昭 教育長
「学ぶということは簡単なことではない。さまざまな事情によって十分に学ぶことができなかった経験を持った皆さんが一番感じているかもしれない」
田中敬男さん
「学び続けることの喜びを分かち合い、充実した学校生活を送ることを誓う」
「体はおじいちゃんだけど心は中学生。わくわくしている」
39年前に台湾から来日し、その後結婚した佐々木潔さんも改めて学び直したいと思っているひとりです。
佐々木さんは昼間、ヘルパーとして働いています。
登校するのは一旦、帰宅して家族の夕飯を作ってからです。
佐々木潔さん(63)
「日本語の文章を書けるようになりたい」「すごく楽しみ」
佐々木さんの夢は通訳として台湾と日本の懸け橋になることです。
佐々木潔さん
「何歳であっても勉強は一番大事」
それぞれの希望を胸に新しい学校生活が始まっています。