2025年06月14日 17:30
「自宅で長く自分らしい生活ができるように」長崎県長与町にオープンの新たなケアセンターとは
歴史ある文化財を守る取り組みを知ってもらおうと、長崎市の寺で修理の現場を見学するイベントが開かれました。
見学会は聖福寺の修理の様子を見てもらおうと長崎市が企画し、市民など64人が参加しました。
聖福寺の修理を計画する文化財建造物保存技術協会 古賀修一 所長
「修理前は足元の材料がコンクリートの部品に取り換えられている。今回、足元のは木製のものにもとに戻した」
聖福寺は黄檗宗を伝えた隠元の孫弟子が1677年に建て、4つの建造物が国の重要文化財に指定されています。
劣化が激しく、5年前から修理が進められていて、1716年建立の鐘楼は・・・
KTN記者
「ここは鐘楼の1階の屋根部分です。内部を見てみますと雨や白アリの影響を受けて、もろくなっている部分が多く見られます」
建物を解体し、耐震性に問題がないかを調べ、傷んでいない部品はそのまま使います。
甍技塾 徳舛瓦店 徳舛秀治 代表取締役
「高音の音がします。これが正常な瓦。 焼きが甘い、ひびが入ると鈍い音に。見極めて採取する瓦しない瓦を選別する」
市民団体によると修理費用は18億5000万円で、行政(国、県、市)の補助金や寺への寄付金などをあてる計画です。
しかし、現時点で3400万円ほど足りません。
資材の高騰なども重なって、さらに増える見込みです。
参加者
「崩れたりすると危険。管理とかも必要なんだと(思った)」
参加者
「人の手がきちんと入らないと、いくら大事なもので重要文化財でも永遠に続くわけではない」「長崎のような歴史を大切にしなければいけない町では(工事費用の)バランスを考えていくのも大切なこと」
修理は2029年度まで続く予定です。