ホームニュース原爆犠牲者に祈りを込めて…爆心地公園のサクラも満開 かつては花見客のマナーが問題に【長崎市】

原爆犠牲者に祈りを込めて…爆心地公園のサクラも満開 かつては花見客のマナーが問題に【長崎市】

2025年04月04日 18:42

週末は花見に行こうと考えている人も多くいると思います。

県内各地で咲きそろった美しいサクラの花をご覧いただきます。

長崎市の爆心地公園です。

満開のソメイヨシノが多くの市民や観光客を楽しませています。

福岡から来た親子
「天気もいいし(サクラも長崎の)文化とあっていていい」「(写真を)撮った!少し」「きれい」

80年前の8月9日、上空で原子爆弾がさく裂したこの場所は今では公園として整備され、原爆の犠牲者を慰霊し、平和を祈る聖地となっています。

しかし・・・

1980年ごろの爆心地公園です。

大勢の人が花見に訪れ、屋台が出ていました。

宴会も盛り上がり、酒も進みました。

〈花見の時期は原爆落下中心地碑の周囲にロープが張られた〉

カラオケを持ち込むなど、にぎやか過ぎる宴会や、花見客による大量のごみの放置が社会問題に。

被爆者団体から不謹慎との声が上がったことなどを受け、長崎市は1985年に酒を飲むなど大騒ぎする花見を禁止しました。

被爆者 田中重光さん
「ここは原爆の犠牲者が大勢亡くなった聖地だから、そういうドンチャン騒ぎは控えた方がいいということ」「今は本当に花を見ながら原爆で死亡した人のことを思ってくれたらいい」

禁止の判断から40年、今年も多くの人たちが爆心地公園のサクラを静かに愛でています。

この記事をシェアする Facebook X(旧:Twitter) LINE
FNNプライムオンライン
FNNビデオPost
Live News イット!
モッテレ
トップへ