【五島・山林火災】午前8時に鎮圧「パニックになって」市民は不安な時間を過ごす「鎮火」に向け作業続く
7日に五島市で発生した山林火災は、8日午前「鎮圧」と発表されました。
岩手・大船渡などの山林火災が決して対岸の火事ではないと思い知らされた事態に、市民はとまどいを隠せません。
火災が起きた現場近くでは、7日は一時「避難指示」も出され、周辺の住民などは不安な時間を過ごしました。
家族全員で避難した住民
「(一報を聞いたときは)パニックになって何にもわからない」
「避難しました、一番近いのでこの辺りの人も避難した」
「もしこっちに火が来たら家まで燃えるんじゃないかと心配した」
「きのうは風が弱かったのでよかったが、きょうみたいに風が強かったらここも危なかった」
8日午前8時、五島市消防本部は「鎮圧」と発表し、大石知事も現場を視察しました。
大石 知事
「今回は五島ですけど、また違うなかなか違うアクセスが難しいところであるとかそういうところでは、また別の結果につながった可能性がある」
「難しい場合も起こりうる。今後注意をして、こんなことが起こらないように、周知啓発に取り組んでいかないと」
消防によると、火は松山町のコンクリート会社が雑木を燃やしていて燃え広がったとみられています。
8日は朝から消防隊員など41人が山林に入り、木の根を掘り起こしてくすぶっていたら水をかけるなど「鎮火」に向けて活動にあたりました。
KTN記者リポート
「五島市の火事現場に来ています。佐世保市消防局からも応援に駆け付け鎮火作業にあたっています」
五島市では3月28日以降、まとまった雨が降っておらず、8日まで10日連続で乾燥注意報も出されています。
山周辺の米農家
「めちゃめちゃ乾燥していて、ほこりがするぐらい、田んぼでも」
「火が広がるのが早かった」
「ここにも灰が飛んできていた」
灰は降ったものの大きな影響はないとして、こちらの米農家では予定通り来週から田植えをすることにしています。
大石知事は関係機関に「鎮火まで引き続き気を抜かず対応を」と呼びかけるとともに、今後に備えてより実効性のある対応や、連携のあり方などを検証していくとしています。
五島市消防本部によりますと、8日午後5時ごろまで山林を確認し、ところどころくすぶっているところがあったということです。
現時点では「鎮火」の判断には至っていません。(午後5時30分時点)
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