ホームニュース「2025長崎くんち」へ踊町が意気込み 資金繰りや人手不足に「継続するのは難しい…」と不安も

「2025長崎くんち」へ踊町が意気込み 資金繰りや人手不足に「継続するのは難しい…」と不安も

2025年04月10日 18:24

諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」に出演する6つの踊町が発表されました。

一方、出演を辞退した町もあり、「祭りの継承」が難しくなっている現状もあります。

会見にはことしの踊町の代表者などが出席しました。

ことしは西古川町、新大工町、諏訪町、榎津町、賑町、新橋町の6町が奉納踊を披露します。

西古川町は「櫓太鼓」と「本踊」で、相撲甚句や弓取りなど相撲にゆかりのある演目を披露します。

「詩舞」と「曳壇尻」を奉納する新大工町は10人の女性による艶やかな舞と3トンもの壇尻の曳き回しが見どころです。

「龍踊」を奉納する諏訪町は青龍と白龍が踊り馬場を駆け抜けます。

子どもたちによる子龍との共演にも注目です。

榎津町は江戸時代から奉納する「川船」で魅せます。

急流に翻弄されながらも船が進む様子を描く船回し。

メンテナンスや改良を加え、70年以上大切にしてきた船とともに伝統の演技を披露します。

賑町は大漁に沸く様子を描く「大漁万祝恵美須船」。

船の重さは最重量級の4.5トンですが、今年は船の車軸を改良し重さが増したそうで、これまで以上に豪快な船回しが見られそうです。

そして、新橋町は「本踊」と「阿蘭陀万歳」です。

異国情緒豊かな衣装とコミカルな仕草で会場を沸かせます。

今年は諏訪神社創建400年の節目の年で関係者の気合いも十分です。

賑町自治会 渡辺秀孝 会長(令和7年踊町組合常磐会幹事町)
「諏訪神社が400年ということで(踊町組合の)常盤会は満場喝采のうちにつつがなく奉納するように頑張っていく」

一方、人手不足や高齢化などを理由に「金屋町」はことしの奉納踊を辞退。

伝統を継承する難しさが浮き彫りとなっています。

長崎伝統芸能振興会踊町委員会 山下寛一 委員長 
「正直言うと、あすはわが身かなと、コロナ禍以降色んなものが値上がりしている、衣装代、手ぬぐいなど1.5倍から2倍になっている」「これから先、収入の部は増えない。出るのが多い、継続するのは難しい。そういう時代になったなと実感している」

長崎くんちは10月7日から9日の3日間、諏訪神社で行われ、6月1日から本格的な稽古が始まります。

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