2025年04月25日 18:13
匿名・流動型犯罪=「トクリュウ」取り締まり強化へ対策会議 県内も1年で11億円超の被害【長崎】
百日ぜきの感染者が急増しています。
全数を把握するようになった2018年以降、最多となっていて、専門家は重症化リスクのある乳児への感染に注意を呼びかけています。
百日ぜきの感染者数は今年に入り、今月20日までに85件が報告されていて、全数把握疾患となった2018年以降、最も多くなっています。
その理由について、小児科医で長崎大学高度感染症研究センターの森内浩幸センター長は、新型コロナウイルス以降の集団免疫の低下だと分析しています。
長崎大学 高度感染症研究センター(小児科医)森内浩幸センター長
「小学生を中心に、毎年結構な規模の流行が起こっていたが、コロナ禍ではある程度抑えられていたため、集団免疫が落ちてしまう。集団の中で百日ぜきにかかりやすい子どもの割合が増えているので、一気に流行が起こった」
ワクチンの定期接種によって軽症ですむケースも多いといいますが、特に注意が必要なのが「乳児」です。
森内浩幸センター長
「特に生まれてすぐの赤ちゃん、まだ一回もワクチンを打ったことのない生後2カ月未満、接種して1回目、2回目は守ってあげないといけない、百日ぜきの患者さんかもしれない人との接触は断つ」「できれば、そういう赤ちゃんは人ごみには連れて行かない」
集団免疫が落ちていることで、ロタウイルスによる胃腸炎の患者も例年より増えています。
6歳までの子どもが感染し、下痢や嘔吐を繰り返しますが、今はまだ抗ウイルス薬はないといいます。
森内浩幸センター長
「吐いちゃうので、どうやって対応すればいいのか親も悩むけど、吐いてもちょっとずつでも何度もトライして脱水症状・低血糖・電解質の乱れを防ぐ、そうこうすると自然と治っていくので、ともかくは脱水症状をきたさないように注意をしていく」